※この記事は、メーカーや販売店が公開している仕様をもとにした比較です(実機レビューではありません)。記事内のリンクには広告を含みます。価格は2026年10月20日時点のもので、変わることがあります。
「家で歌を録ってみたい」「パソコンで曲を作ってみたい」。そう思っても、何をそろえればいいのか分かりにくいですよね。
この記事では、宅録・DTM(パソコンで音楽を作ること)に必要な機材を、ひとつずつやさしく整理します。そのうえで、予算約5万円と約10万円の組み合わせ例を、楽天市場の販売価格で合計まで出しました。
くわしい比較は、機材ごとの記事にまとめています。気になる機材があれば、リンク先もあわせて読んでみてください。
結論:目的別のおすすめ組み合わせ
- まず歌ってみた・弾き語りを始めたい:約5万円プラン(Scarlett Solo+AT2020セット+ATH-M40x)。合計51,520円です。
- 歌も打ち込みもスピーカーで聴きたい:約10万円プラン(Scarlett 2i2+AT2020セット+ATH-M50x+MiniLab 3+Eris 3.5)。合計101,540円です。
- 打ち込みだけでよい:5万円プランのマイクセットをMiniLab 3に入れかえると、合計51,700円です。
- 配信もしたい:ループバック(パソコンの音とマイクの音をまとめて配信ソフトに送る機能)に対応したインターフェースを選びましょう。今回紹介する3機種は、どれもメーカーが対応をうたっています。
どちらのプランも、パソコンはすでに持っている前提です。DAW(音楽を録音・編集するソフト)は、オーディオインターフェースに付属するものを使えば、追加の費用はかかりません。
宅録・DTMに必要な機材リスト
まずは、どんな機材があるのかを一覧で見てみましょう。
| 機材 | 役わり | 目安 |
|---|---|---|
| パソコン | 録音・編集・作曲をする場所 | 必須 |
| DAW | 音を録って並べて、曲に仕上げるソフト | 必須(付属・無料版あり) |
| オーディオインターフェース | マイクやギターの音をパソコンに入れ、きれいに出す機械 | ほぼ必須 |
| マイク | 歌や声、アコギを録る | 歌・声を録るなら必須 |
| ヘッドホン | 録音中の確認や細かいチェック | 必須 |
| モニタースピーカー | 曲全体のバランスを聴く | あると便利 |
| MIDIキーボード | パソコンの音源を鍵盤で弾く・入力する | 打ち込みならあると便利 |
| ケーブル・スタンド類 | マイクケーブル、マイクスタンド、ポップガードなど | マイクを使うなら必要 |
パソコンとDAW
パソコンはWindowsでもMacでも使えます。注意したいのは、使いたいDAWやインターフェースの動作環境です。OSのバージョンなどは機種ごとに違うので、買う前に公式サイトで確認しましょう。
DAWは、インターフェースに付属することが多いです。たとえばFocusriteは、Scarlett(第4世代)にAbleton Live Lite、Cubase LE、Pro Tools Intro+などを付属ソフトとして挙げています。Universal AudioのVolt 2 Gen 2には、DAWのLUNA Freeなどが入ったソフト集が付きます。付属内容は変わることがあるので、購入前に確認してください。
オーディオインターフェース
マイクはそのままではパソコンにつなげません。そこで使うのがオーディオインターフェースです。コンデンサーマイクに必要なファンタム電源(マイクに電気を送る仕組み。48Vが一般的)も、インターフェースから送ります。
選ぶときは「同時にいくつ録るか」が大事です。歌だけなら入力1つでも足ります。歌いながらギターを弾くなら、マイクとギターを同時に挿せる機種を選びましょう。くわしくは初心者向けオーディオインターフェース比較、配信もするならループバック機能付きオーディオインターフェース比較を見てください。コンパクトな機種ならKORG microAUDIO 22と722の違いも参考になります。
マイク
歌ってみた・ナレーション・アコギの録音にはマイクが必要です。宅録では、細かい音まで拾いやすいコンデンサーマイクがよく選ばれます。ただし、ファンタム電源が必要です。マイクのほかに、マイクケーブル(XLRケーブル)、スタンド、ポップガード(息の「ボフッ」という音をおさえる網)もそろえましょう。
ヘッドホン
録音中は、マイクにスピーカーの音が入らないようにヘッドホンで聴きます。音楽制作では、音に色付けが少ないことを目指したモニターヘッドホンが定番です。録音中の音もれが少ない密閉型が使いやすいでしょう。比較はモニターヘッドホン比較にまとめています。
モニタースピーカー
ミックス(音量や音の配置をととのえる作業)では、スピーカーでも聴いて確認すると全体のバランスをつかみやすくなります。ただ、部屋の広さや近所への音もあるので、最初はヘッドホンだけで始めても大丈夫です。
MIDIキーボード
MIDIキーボードは、それ自体は音を出しません。パソコンの中の音源(ピアノやシンセなど)を鍵盤で鳴らしたり、メロディを入力したりするための機材です。ベロシティ(鍵盤をたたく強さ)を伝えられる機種なら、強弱も入力できます。鍵盤数で迷ったら37鍵MIDIキーボード比較とArturia MiniLab 3とMiniLab 37の違いをどうぞ。
用途別:必要な機材・なくてもよい機材
| 機材 | 歌ってみた | 弾いてみた(ギター・ベース) | 打ち込み |
|---|---|---|---|
| オーディオインターフェース | 必要 | 必要(Hi-Z入力つき) | あると便利(ヘッドホン出力・スピーカー接続用) |
| マイク | 必要 | アコギを録るなら必要 | なくてもよい |
| マイクスタンド・ポップガード・XLRケーブル | 必要 | マイクを使うなら必要 | なくてもよい |
| ヘッドホン | 必要 | 必要 | 必要 |
| モニタースピーカー | あると便利 | あると便利 | あると便利 |
| MIDIキーボード | なくてもよい | なくてもよい | あると便利 |
| 楽器用ケーブル(シールド) | なくてもよい | 必要 | なくてもよい |
打ち込みだけなら、マウスで音符を置いていくこともできます。ただ、鍵盤があるとフレーズを試しやすく、作業が楽になります。
予算別の組み合わせ例
約5万円プラン:歌ってみた・弾き語りを始める
| 機材 | 商品 | 価格(ショップ) |
|---|---|---|
| オーディオインターフェース | Focusrite Scarlett Solo(4th Gen) | 19,800円(島村楽器) |
| マイク+ケーブル+スタンド+ポップガード | audio-technica AT2020 安心スターティングセットA | 14,780円(イシバシ楽器 WEB SHOP) |
| ヘッドホン | audio-technica ATH-M40x | 16,940円(オーディオテクニカ公式楽天市場店) |
| DAW | インターフェース付属のソフト | 0円 |
| 合計 | 51,520円 |
歌を録るのに必要なものが、ひととおりそろう組み合わせです。Scarlett Soloはマイク入力とギター用の入力が別々にあるので、弾き語りもできます。スピーカーは入れていません。
打ち込み中心なら、AT2020セットのかわりにMiniLab 3(14,960円)を入れると、合計51,700円です。
約10万円プラン:歌も打ち込みも、スピーカーで確認
| 機材 | 商品 | 価格(ショップ) |
|---|---|---|
| オーディオインターフェース | Focusrite Scarlett 2i2(4th Gen) | 28,600円(島村楽器) |
| マイク+ケーブル+スタンド+ポップガード | audio-technica AT2020 安心スターティングセットA | 14,780円(イシバシ楽器 WEB SHOP) |
| ヘッドホン | audio-technica ATH-M50x | 24,200円(オーディオテクニカ公式楽天市場店) |
| MIDIキーボード | Arturia MiniLab 3(ブラック) | 14,960円(イケベ楽器楽天ショップ) |
| モニタースピーカー | PreSonus Eris 3.5 2nd Gen ペア(TRS-TRSケーブル×2付き) | 19,000円(島村楽器) |
| DAW | インターフェース付属のソフト | 0円 |
| 合計 | 101,540円 |
マイク入力が2つあるScarlett 2i2にして、2人での録音やステレオ録音にも対応できるようにしました。スピーカーのセットには、インターフェースとつなぐTRSケーブル(バランス接続用のケーブル)が2本付きます。
予算を足すなら:入れかえ候補
| 入れかえ | 差額(目安) | ポイント |
|---|---|---|
| Scarlett 2i2 → Volt 2 Gen 2(39,600円) | +11,000円 | 出力が4つ。3種類のキャラクターを選べるプリアンプ |
| ATH-M50x → MDR-CD900ST(23,650円) | -550円 | 国内のスタジオでよく見かける定番機 |
| Eris 3.5セット → YAMAHA HS5 2台(48,400円) | +29,400円+ケーブル代 | 5インチウーファーの大きめモデル。接続ケーブルは別に必要 |
組み合わせに使った機材の特徴
Focusrite Scarlett Solo(4th Gen)
- マイク入力1・楽器入力1。出力はライン出力2とヘッドホン出力1
- 最大192kHz/24bit。USB Type-C接続で、USBバスパワー(パソコンから電源をとる方式)に対応
- ループバックに対応
入力が少ないぶん、価格がおさえられた入門機です。1人で歌う・弾き語りをするならこれで足ります。
Focusrite Scarlett 2i2(4th Gen)
- マイクにも楽器にも使える入力が2つ。出力はライン出力2とヘッドホン出力1
- 最大192kHz/24bit。USB Type-C、バスパワー対応
- 入力レベルを自動で合わせる「Auto Gain」、音割れを防ぐ「Clip Safe」、ループバックに対応
入力の音量合わせに自信がない人には、Auto Gainが心強い機能です。
Universal Audio Volt 2 Gen 2
- 2イン/4アウト。マイク・ライン入力2と、前面の楽器入力2
- 最大192kHz/32bit。USB Type-C、バスパワー対応(外部電源用の端子もあり)
- プリアンプに「Warmth」「Focus」「Shine」の3モード。ループバックに対応
付属ソフトが多いのも特徴です。くわしくはUA Volt Gen 2/Volt Max まとめで紹介しています。
audio-technica AT2020(スターティングセット)
- 単一指向性(主に正面の音を拾う)のコンデンサーマイク
- 周波数特性20〜20,000Hz、出力インピーダンス100Ω、質量345g
- ファンタム電源(DC48V)が必要
このセットは、販売店の商品名によると3mのマイクケーブル、ポップブロッカー、アームスタンドが付きます。マイクまわりを一度にそろえられます。

audio-technica AT2020 安心スターティングセットA(3mマイクケーブル・ポップブロッカー・アームスタンド付)
楽天市場:14,780円(2026年10月20日時点・イシバシ楽器 WEB SHOP)
楽天市場で見るaudio-technica ATH-M40x
- 密閉ダイナミック型、40mmドライバー
- インピーダンス35Ω、質量240g(コード除く)
- 着脱式のコードが2種類(カールコード1.2m・ストレートコード3.0m)
audio-technica ATH-M50x
- 密閉ダイナミック型、45mmドライバー
- インピーダンス38Ω、質量285g(コード除く)
- 着脱式のコードが3種類付属(カール1.2m、ストレート3.0m・1.2m)
SONY MDR-CD900ST
- 密閉ダイナミック型、40mmドライバー
- インピーダンス63Ω、質量約200g(コード含まず)
- コード長2.5m
Arturia MiniLab 3
- ベロシティ対応の25鍵。パッド8個、ノブ8個、フェーダー4本
- USB Type-C接続、バスパワー対応。MIDI出力端子とペダル入力もあり
- Analog Lab Intro、Ableton Live Liteなどのソフトが付属
机の上に置きやすいサイズです。鍵盤が多いほうがよい人は、37鍵のMiniLab 37も候補になります。
PreSonus Eris 3.5 2nd Gen
- 3.5インチウーファーと1インチツイーターの2ウェイ。片側25W
- 入力はTRS(バランス)・RCA・3.5mmステレオミニ
- 前面にヘッドホン出力と音量つまみ
YAMAHA HS5
- 5インチウーファーと1インチツイーターの2ウェイ。合計70W(LF 45W+HF 25W)
- 寸法170×285×222mm、質量5.3kg(1台)
- 付属品は取扱説明書と電源コード(販売店の商品ページより)。接続ケーブルは別に用意します
まとめ
- パソコン・DAW・オーディオインターフェース・ヘッドホンが基本。歌うならマイクまわりも必要
- 約5万円プラン(合計51,520円):歌ってみた・弾き語りに必要なものがそろう
- 約10万円プラン(合計101,540円):MIDIキーボードとスピーカーまで入る
- スピーカーとMIDIキーボードは、用途に合わせてあとから足してもOK
最初から全部そろえなくても大丈夫です。まずは5万円プランで録ってみて、足りないと感じたものを足していくのもよい方法です。価格は日によって変わるので、購入前に最新の価格を確認してください。












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