※この記事は、メーカーや販売店が公開している仕様をもとにした比較です(実機レビューではありません)。記事内のリンクには広告を含みます。価格は2026年10月20日時点のもので、変わることがあります。
DTMや宅録、配信を始めるとき、最初に買うことが多いのがオーディオインターフェースです。マイクやギターの音をパソコンに取り込み、パソコンの音をヘッドホンやスピーカーで聴くための機械です。
この記事では、2〜3万円台で買える定番の5機種を、メーカー公式の仕様で比べます。比べるのは「入出力の数」「最大サンプルレート」「ループバックの有無」「付属ソフト(DAW)」「サイズと重さ」「楽天での価格」です。
なお、Steinberg UR22Cは2025年10月からヤマハブランドの「URX22C」として販売されています。この記事では現行のURX22Cを取り上げます。
結論:目的別のおすすめ
- できるだけ安く始めたい:KORG microAUDIO 22(24,750円)。5機種でいちばん安く、いちばん軽い(407g)。
- 付属DAWを選びたい・迷ったら定番:Focusrite Scarlett 2i2 (4th Gen)(28,600円)。Ableton Live Lite、Pro Tools Intro+、Cubase LEの3つが付属。
- Cubaseで始めたい・MIDI機器もつなぎたい:YAMAHA URX22C(28,600円)。Cubase AIが付属し、MIDI端子もある。
- 録音レベル合わせを楽にしたい:Universal Audio Volt 2 Gen 2(39,600円)。自動で入力レベルを合わせるAuto-Gainと、音割れを防ぐClip Protectionを搭載。
- 入出力の音量を画面で確認したい:MOTU M2(35,970円)。全入出力のレベルメーターを表示するカラー液晶を搭載。
どれも「マイク2本まで」の2入力モデルで、ループバックにも対応しています。違いは付属ソフト、MIDI端子、本体の機能、価格です。
初心者向けオーディオインターフェースの選び方
1. 入力の本数:同時に何本つなぐか
入力の数は「同時に録音できるマイクや楽器の数」です。歌だけ、ギターだけなら1入力でも足ります。ただ「歌いながらギターを弾く」「2人で話す配信」をするなら2入力が必要です。今回の5機種はすべて2入力なので、どれを選んでもこの使い方はできます。
ギターやベースを直接つなぐなら、Hi-Z(ハイインピーダンス)入力があるかも確認しましょう。Hi-Zは、エレキギターの信号をそのまま受けるための入力です。コンデンサーマイクを使うなら、マイクに電気を送る「48Vファンタム電源」も必要です。
2. ループバック:配信をするなら必須
ループバックとは、パソコンで鳴っている音(BGMやゲーム音)を、マイクの声と混ぜてパソコンに戻す機能です。ゲーム実況や歌枠の配信では、この機能があると設定がかんたんになります。今回の5機種はすべてループバック対応です。ただしMOTU M2は、Macでループバックを使うには専用ドライバーのインストールが必要と公式に書かれています。
ループバック対応機種をさらに詳しく比べたい人は、ループバック機能付きオーディオインターフェース比較も参考にしてください。
3. 付属DAW:どのソフトで曲を作るか
DAW(ディーエーダブリュー)は、パソコンで録音・編集・ミックスをするための音楽制作ソフトです。多くのオーディオインターフェースには、機能をしぼった「入門版DAW」が付いてきます。
- Cubaseで始めたい:URX22C(Cubase AI)、Scarlett 2i2(Cubase LE)
- Ableton Liveで始めたい:Scarlett 2i2、microAUDIO 22、MOTU M2(Ableton Live Lite)
- Pro Toolsを試したい:Scarlett 2i2(Pro Tools Intro+)
- LUNAを試したい:Volt 2 Gen 2(LUNA Free)
入門版は、使えるトラック数などに制限があります。物足りなくなったら上位版へアップグレードする流れが一般的です。最初にどのDAWに慣れるかで、あとの乗り換えのしやすさが変わります。
4. サンプルレートとビット数
サンプルレートは、音を1秒間に何回デジタルの数値にするかを表す数字です。5機種とも最大192kHzに対応しています。ビット数は音の大小をどれだけ細かく記録するかを表し、Volt 2 Gen 2とURX22Cは32bit、Scarlett 2i2とmicroAUDIO 22は24bitと公表されています。CDの規格は44.1kHz/16bitなので、初心者の録音ではこの差で困る場面は多くありません。
5機種の比較表
| 製品 | 入出力 | 最大サンプルレート | ループバック | 付属DAW | サイズ(幅×奥行×高さ)/重さ | 楽天価格(ショップ) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| UA Volt 2 Gen 2 | 2イン/4アウト(ステレオ出力+ヘッドホン) | 192kHz(32bit) | あり | LUNA Free | 公式サイトでは公表されていません | 39,600円(イケベ楽器楽天ショップ) |
| Focusrite Scarlett 2i2 (4th Gen) | 2イン/2アウト+ヘッドホン | 192kHz(24bit) | あり | Ableton Live Lite、Pro Tools Intro+、Cubase LE | 180×117×47.5mm/595g | 28,600円(島村楽器) |
| YAMAHA URX22C | 2イン/2アウト+ヘッドホン、MIDI IN/OUT | 192kHz(32bit) | あり | Cubase AI | 159×159×47mm/1.0kg | 28,600円(島村楽器) |
| KORG microAUDIO 22 | 2イン/2アウト+ヘッドホン | 192kHz(24bit) | あり | Ableton Live Lite ほか | 150×128×68mm/407g | 24,750円(島村楽器) |
| MOTU M2 | 2イン/2アウト(RCA出力も搭載)+ヘッドホン、MIDI IN/OUT | 192kHz | あり(Macは専用ドライバーが必要) | MOTU Performer Lite、Ableton Live Lite | 約190×108×45mm/0.61kg | 35,970円(島村楽器) |
1機種ずつの特徴
Universal Audio Volt 2 Gen 2
2026年10月に登場したVoltシリーズの新世代モデルです。公式の仕様は2イン/4アウト、最大32bit/192kHz。マイクプリアンプ(マイクの小さな信号を大きくする回路)を2基搭載し、楽器用入力(Hi-Z)も2系統あります。
初心者にうれしいのは、入力レベルを数秒で自動調整する「Auto-Gain」と、突然の大きな音による音割れを防ぐ「Clip Protection」です。本体のSmart Display(表示画面)で状態を確認できます。付属ソフトはDAWの「LUNA Free」と、UAのプラグイン集「UAD Volt Studio Bundle」です。
サイズと重さは、確認した時点の公式製品ページには載っていませんでした。価格は5機種でいちばん高めです。シリーズの他モデルとの違いはUA Volt Gen 2/Volt Maxまとめで整理しています。
Focusrite Scarlett 2i2 (4th Gen)
初心者向けの定番として名前がよく挙がるシリーズの第4世代です。2つのマイクプリアンプ、2つの楽器入力、2つのライン出力とヘッドホン出力を持ち、ループバックにも対応しています。
特徴は付属DAWの多さです。Ableton Live Lite、Pro Tools Intro+、Cubase LEの3つから、自分に合うものを試せます。「どのDAWにするかまだ決めていない」という人には選びやすい1台です。サイズは180×117×47.5mm、重さは595gです。
YAMAHA URX22C(旧 Steinberg UR22C)
長く定番だったSteinberg UR22Cが、ヤマハブランドで「URX22C」として販売されているモデルです(2025年10月9日発売)。最大32bit/192kHzに対応し、入力2にはギター用のHi-Zスイッチがあります。
付属DAWはCubase AIです。CubaseはURX22Cと同じヤマハグループのSteinberg製なので、Cubaseで始めたい人には組み合わせが分かりやすいでしょう。MIDI IN/OUT端子があり、MIDIキーボードやシンセなどの機器をケーブルでつなげます。内蔵DSP(本体で音を処理する仕組み)によるエフェクトも使えます。
サイズは159×159×47mm、重さは1.0kgで、5機種の中では重めです。USB 3.0のバスパワー(USBケーブルからの給電)で動きます。
KORG microAUDIO 22
コルグが2026年1月に発売したオーディオインターフェースです。2イン/2アウトで、最大24bit/192kHz。5機種でいちばん安く、重さも407gといちばん軽い機種です。
公式の製品ページでは、内蔵ループバック機能のほか、Ableton Live Lite、Native Instruments Komplete Select、iZotope Ozone Elements、コルグのFilter Arkがバンドルとして紹介されています。予算をおさえつつ、ソフトもひととおりそろえたい人に向いています。
フィルターやMIDI端子が付いた上位モデルとの違いは、KORG microAUDIO 22と722の違いで解説しています。
MOTU M2
最大192kHzに対応する2イン/2アウトのモデルです。公式では、同じクラスで唯一、全入出力のレベルメーターを表示するフルカラー液晶を搭載していると紹介されています。録音中に音量を目で確認しやすい作りです。
出力はTRS(バランス)2系統に加え、同じ音が出るRCA端子もあり、家庭用のスピーカーにもつなぎやすくなっています。MIDI IN/OUTも搭載。付属ソフトはMOTU Performer LiteとAbleton Live Liteです。ループバックはドライバーで提供され、Macでは専用ドライバーのインストールが必要です。サイズは約190×108×45mm、重さは0.61kgです。
まとめ
今回の5機種は、どれも2入力でループバックに対応しています。そのため、選ぶポイントは「どのDAWで始めるか」「MIDI端子が必要か」「予算」の3つにしぼれます。
- 価格と軽さを重視:KORG microAUDIO 22
- DAWを試しながら決めたい:Focusrite Scarlett 2i2 (4th Gen)
- Cubaseで始めたい・MIDI機器もつなぐ:YAMAHA URX22C
- レベル合わせを自動にしたい:UA Volt 2 Gen 2
- メーター表示とRCA出力がほしい:MOTU M2
マイクやヘッドホンなど、ほかにそろえる機材はDTM・宅録を始める機材リストにまとめています。価格はセールなどで変わるので、購入前に最新の価格を確認してください。








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